調査説明会は約400名の参加者を迎えた。地元の方々も多く盛況でした。
概要
1 所在地
山形県最上郡最上町大字富沢字合羽
2 遺跡番号
923
3 調査年度
平成12年
縄文時代中期・後期の集落遺跡。特に後期の前半が主体となる。竪穴住居跡が13棟以上。掘立柱建物跡が7棟でいずれも亀甲形の柱配置。他に貯蔵穴、埋設土器、配石遺構など。
遺物は後期前葉から中葉の遺物が多い。土器300箱石器170箱。
竪穴住居跡
最もよく残っている住居跡です。直径約6m、深さは50cmほどあります。
中央の赤い部分が炉の跡で、床面には黄色い粘土が敷き詰められていました。
掘立柱建物跡
円形に巡る、6本の大きな柱穴が見つかりました。
このような掘立柱建物跡は、全部で7棟見つかっています。
いったい、どんな建物が建っていたのでしょうか。
縄文時代後期前半の土器(約4000年から3500年前)
多くの土器が出土しました。宮城県や岩手県、秋田県の土器とよく似たものがあります。山形県ではあまり調査されていない時代の土器ですのでこれからの土器研究の大きな手がかりになります。
線刻礫
楕円形の石に石器で線を引いています。縄文時代の家を描いたものともいわれます。
当時の人たちはどんな家に住んでいたのでしょうか。重要な手がかりになります。