川前2遺跡第2次(10月第5週)
発掘調査は今週一週間のみとなりました。図面取りなどの記録の方もラストスパートです。

週の半ば、2日間雨に降られ、遺構内に入れなくなってしまいました。調査が予定どおりに終わらなくなるのではないかと随分心配してしまいました。

今週のカマド。最終回は袖の芯材として石を使用していたカマドをご紹介します。
これは上の写真の竪穴住居(平安時代)のカマドです。切石と川原石と思われる石を2ヶつづ並べてありました。南向きです。

こちらは別の住居のものです。北向きのカマドで、細長い切石を立てた状態で袖の芯にしてあります。左側に白、右には赤い切石を使っていました。実際にカマドを使用していた際は、粘土に覆われていて見えなかったのでしょうが、色の対比がとてもきれいです。

今週で、現地での発掘調査は終了いたしました。しかし報告書が出来るまではまだまだ長い道のりです。次週から、さっそく整理作業にとりかかります。
これまで見守って下さった皆様にお礼を申し上げます。


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