鵜の木館跡(6月第4週)
ブルーシート・強い味方

約350枚のブルーシートが遺構や遺物を守っています。遺構や遺物の天敵は雨・風・動物だけではありません。強い日差しも大敵です。土が乾燥してしまうとカチカチに硬くなり、遺構・遺物が壊れたり発掘作業が大変になります。毎日土に水をまき、その上からブルーシートをかぶせて土を蒸らして乾燥を防ぎます。

遺構検出(中央区北側)

柱穴・溝跡をはじめとする遺構の数は700を数えました。この写真の範囲で調査区全体の1/8くらいでしょうか。

面整理作業とジョレン指導

「ジョレン」とは「鋤簾」と書きます。便利鍬ともいいます。発掘の必須アイテムです。見てください、この絶妙なジョレンの角度。刃を立てずに寝かせて丁寧に土をうすく削るのがコツのようです。

RP20、RP21(中央区北側)

古墳時代の土師器でしょう。

半截・アタリ(西拡張区・SP27)

「半截」とは遺構を縦半分に掘り下げる事を
いいます。ひょうたん型の柱穴遺構SP27を
半截したら、その中からさらに二つの柱穴
が見えてきました。これを「アタリ」と呼ぶそ
うです。ジョレン、RP、SP、半截、アタリ・・・
日常生活にない言葉が次々飛び交います。

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