庚壇(かのえだん)遺跡 6月第5週
今週の作業風景です。先週に引き続きC区北の面整理を行いました。今週前半は悪天候の日が続いたため、排水作業をしながら、晴れ間をうかがいつつの作業でした。

先週お伝えした黒色土層上面から土器片が密集して出土します。遺物を傷つけないよう竹ベラで丁寧に土器の外縁を探っています。

高坏の口縁部の破片です。頸部には、斜めに連続して施されたヘラ描きがはっきりと見て取れます。


これは「庚申塔」です。調査以前は敷地内に立っていたもので、発掘調査とその後の道路工事が終わるまで、近くの石材店に預けられています。この「庚」壇遺跡の名前の由来だそうです。

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