財団法人山形県埋蔵文化財センター
興屋川原(こうやがわら)遺跡

12月第3週
E区中央 河川跡SG161調査状況

 今週も、9世紀の河川跡SG161の遺構精査をします。雪が降る中の調査となりました。

 第21トレンチ西側には木製品が集中していました。木製の皿が並んで出土しています。

 同じく第21トレンチから農具の鋤が出土しました。以前、第4トレンチ東側より出土した鋤と、形がよく似ています。

 第21トレンチと第23トレンチの間から柄杓が出土しました。柄は木製、器は瓢箪で作られています。瓢箪は潰れた状態でした。

 同じく第21トレンチと第23トレンチの間から、木製の容器が出土しました。木をくり抜いて作られています。詳しい用途は不明です。

 第20トレンチと第22トレンチの間から曲げ物が出土しました。SG161では曲げ物の出土品が多いのですが、この曲げ物には墨で「十」と書かれている特徴があります。

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