財団法人山形県埋蔵文化財センター
大在家(だいざいけ)遺跡 6月第2週
9区表土除去(0606)

現道の拡張に伴い宅地がなくなり、調査が始まりました。しかし、町中のため現代の埋設物が多く、壊さないように注意して行います。

9区遺構精査状況(0610)

今週は雨もなく調査が順調に進みました。しかし、作業員さんは、急に日差しが強くなり、宅地等もなくなったため日かげもなく炎天下の中大変でした。

9区井戸跡土層断面(0610)

9区では、柱穴群の他に、石組みの井戸跡が半分出土しました。
大形の川原石を組んでいます。柱穴には江
戸時代の火事の焼土や炭が多く入っていま
したが、井戸の埋め土にはその痕跡がみえ
ません。火事より前の井戸跡と考えられます

11区表土除去(0607)

今週からいよいよ現道の下を調査します。江
戸時代の絵図にも残る道路跡です。車の交
通のために迂回路を作り、商店街のため調
査も細切れで、邪魔にならないようにしてい
ます。

11区全景と9区(0609)

現道の下からは、建物の正面口にあたる柱
穴群や、それに併行・直交する溝跡(道路の
側溝か)などが確認されました。写真奥左側
の緑フェンスが9区で、遺跡を掘るチームと
記録するチームに分かれ、効率よく調査を行
います。

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