財団法人山形県埋蔵文化財センター
大在家(だいざいけ)遺跡 

9月第3週
17区北の近世水路の精査状況(9/22)

 江戸時代元禄期(1,700年頃)の絵図にもある水路跡が発見されました。
 作業員さんが立っている部分がほぼ底面です。水路の両岸には直径50cm前後の石が2〜3段に積み上げられています。水路の幅は、約1〜1.5mです。確認面からの深さは約80cmです。

17区の方形の樋状木製品の半截状況
(9/21)

 細長い板材(長さ80cm×幅15cm×厚さ2cm)を方形に組み、釘で留めた樋状の木製品が、直径約50cmの穴に縦に、2基1対で埋設され出土しました。
 木製品は、全体では道路と道路の交差する地点に分布し、旧道路の両脇に単発的(3〜5m間隔)に出土します。時期的には、近世末から明治頃と考えられます。木製品は、樋状で中が空洞で、何らかの棒や柱を差し込んだり、排水のための施設が考えられますが、県内では出土例がなく、用途は不明です。現在資料を集めていますので、何か情報をお持ちの方はお知らせください。

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