財団法人山形県埋蔵文化財センター
北向(きたむかい)遺跡 第2次

 9月第3週
 今週は休日が2日入り、雨などで作業をした時もありましたが、検出された遺構の掘り下げや、過日紹介した甕の取り上げを行いました。来週も更に南側の方へ調査を進めていく予定です。
合わせ口甕棺の出土のようす(南から)

 甕の表面の土を取り除き、きれいにしたところ、甕の口を合わせたお棺らしいことが分かりました。

お祈りのようす(西から)

 お棺と思われる甕を取り上げる前に、葬られた方のご冥福と発掘調査の無事を祈って、甕を取り上げる前にお祈りを行いました。

甕棺の内部のようす

 甕を取り上げたところ、残念ながら遺骨や装飾品などは出土しませんでしたが、一緒に埋葬されたらしい石が見つかりました。
竪穴住居跡の出土のようす

 調査区中央東壁寄りの竪穴住居跡を掘り下げたところ、覆土と思われる砂利の層や床面近くから、土師器や須恵器の甕や壺、坏と思われる遺物が出土しました。記録してから、復元などを行う予定です。 

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