中野目Ⅱ遺跡(10月15日~10月19日)

調査も終盤となり、遺構が集中する部分を重点的に作業を進めています。
遺構が確認されなかったところでは、一部を4m四方単位で掘り下げ、より下層の状態を確認しています。

 

遺構の掘り下げが終了したところから、清掃を進め、最終週に予定している写真撮影に備えています。


お知らせ:考古学&遺跡発掘調査のお仕事参観日

『考古学&遺跡発掘調査のお仕事参観日』を開催します。

なかなか入る機会のないセンター内の見学や、実際に行っている整理作業の体験、勾玉作りの体験もあります。
センターで行っている発掘調査の報告書作成業務等の見学を通して、山形県内の遺跡や考古学の面白さを紹介します。

多くの皆さまのご来場を
心よりお待ちしております。

お仕事参観日チラシ(PDF 765KB


川前2遺跡第5次(10月9日~10月12日)

掘り終えた遺構です。
一辺が約2メートル程ある住居跡で、底面付近からは土師器の甕(かめ)と思われる破片が出土しました。

上で紹介した土師器の一部です。
その形から古墳時代前期のものと考えています。
もしかすると、近くで出土した破片と接合できるかもしれません。


川前2遺跡第5次(10月1日~10月5日)

10月6日(土)に、隣の中野目Ⅱ遺跡と合同で現地説明会を行いました。
川前2遺跡では、これまでに出土した土師器や弥生土器などを中心に展示しました。

 

天気も無事、快晴に恵まれ発掘現場も直接見ていただくことができました。
季節外れの暑い中ではありましたが、約50名の方にご参加いただき、ありがとうございました。


中野目Ⅱ遺跡(10月1日~10月5日)

調査区西壁付近で遺物が出土しています。
壁を観察すると、点線で示した黄色い層で出土していることがわかります。
川が氾濫した際に混入したものだと思われます。

上で紹介した遺物です。古墳時代の土師器(はじき)という土器です。
割れたり、欠けたりすることなく、全体の形をとどめています。


川前2遺跡第5次(9月25日~9月28日)

7月の第2週に紹介した溝状遺構の壁側を、少し拡張して掘り進めています。
検出していくと、やはり溝状遺構は続いていて、四角い形になっていそうなことがわかりました。

 

遺構の検出作業をしています。
この辺りからは、古代の土師器片や須恵器片が大量に出土してきました。


川前2遺跡第5次(9月18日~9月21日)

地層を観察するために残したベルトを取り除いたところ、大きな土師器が出土しました。
古墳時代の高坏という土器の脚の部分で、残念ながら写真の奥側の一部は欠けていましたが、残りの部分は壊れずに元の形をとどめていました。

 

こちらは調査区南側に掘り込まれた土坑と考えられる遺構です。
深さは20~30cm程あります。


Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research