「水林下遺跡第2次」カテゴリーアーカイブ

水林下遺跡第2次(9月27日~10月1日)


先週に引き続き、C区北側の面整理を行いました。


C区北側の東端では、縄文時代中期頃のものと考えられる土器が出土する大型の土坑が発見されました。


C区北側では、多数のピットとともに、古代の住居跡やその可能性がある遺構、縄文時代の大型の土坑の可能性がある遺構が発見されました。


水林下遺跡第2次(9月21日~22日)


C区北側の表土掘削が終わrりました、遺構が残されていないか、地表面を薄く削って色や土質の違いを調べました。


C区北側は、おそらく戦後直後に行われた開墾によって削られてしまった部分が多いようですが、一部に古代の土器が出土する溝や火を焚いた焼土遺構などが確認されました。


水林下遺跡第2次(9月13日~17日)


先週よりC区の北側の表土掘削が始まりました。


バックホーによるC区北側の表土掘削の合間、旧石器出土予想範囲について鎌で少しずつ削りながら、ローム層の掘り下げを行いました。


ローム層からは、いまのところ10数点の石器が出土しました。


C区北側のバックホーで表土を除去した範囲に残る杉などの切り株を,、遺構確認面が乱れないように人力で取り除きました。


水林下遺跡第2次(9月6日~10日)


C区北側の表土掘削のあいだ、C区東側の旧石器が出土すると予想される範囲について、人力で掘り下げました。こちらは、鎌を使い地層を薄く削りながら、注意深く掘り下げていきました。


クロボク土の下にある茶色の粘土状の地層である、火山灰が降り積もってできた「ローム層」から、珪質頁岩という石を打ち割ったときに生じる石片(剥片)が出土しました。ローム層から出土した石器は、1万年よりもずっと古い「旧石器時代」のヒトびとが残していったものと考えられます。


水林下遺跡第2次(8月30日~9月3日)


先週に引き続き、C区東側の遺構精査を行いました。C区東側では、柱穴跡、あるいは杭跡や溝跡などが発見されました。


C区東側の遺構精査が終わりましたので、ドローンによる空撮を行いました。


新たに調査を行うC区北側の範囲の草刈りを行いました。その後、地山までの深さを調べるために、トレンチを設定して人力で掘り下げを行いました。


水林下遺跡第2次(8月23日~27日)


先週は、女鹿地区でも雨の多い週でした。遺構面の上にかけたシートの上に溜まった水を、ひしゃくやスポンジを使ってすくい上げました。


C区の中央部付近では、たくさんの大小異なる大きさの安山岩が分布していました。この安山岩は、マグマが急激に冷却したことによりできる岩石で、鳥海山の火山活動との関連性が考えられます。


先週に引き続き、C区の東側で検出した遺構の半裁作業を行いました。


水林下遺跡第2次(8月16日~20日)


C区東側の北寄りに残された遺構がないか、地面を薄く削りながら確認していきました。


17日には、秋田大学で火山学・火山地質学を研究されている、林信太郎先生が現場見学にいらっしゃいました。先生は、NHKの『ブラタモリ』の「十和田湖・奥入瀬」や「秋田編」・「男鹿半島編」で案内人を務められ、ココアやチョコを使って噴火実験をされた方として有名です。また、長年鳥海山のことについて研究されており、今回旧石器と鳥海山の火山活動との関係について、大変関心があるとのことでした。


水林下遺跡第2次(8月2日~6日)


C区西側に残された遺構について、精査を行い、遺構が埋まった過程やその構造、出土する遺物について詳しく調べ、記録作業を行いました。C区西側では、柱穴や土坑が数基確認されました。


C区西側の遺構精査が終わったため、C区西側全体の記録作業をドローンを用いて行いました。


ドローンで上空からの写真をたくさん撮影し、それらの写真から3D画像を作成しました。ドローンを用いた記録作業は、より効率的に、かつ正確な位置記録を行うことができます。


C区西側の記録作業が終わったのち、C区東側の遺構について精査を行いました。猛烈な炎天下での作業となりました。


水林下遺跡第2次(7月26日~30日)


先週の県内では、台風や局所的な豪雨がありましたが、鳥海山頂に沸き立つ積乱雲がみえるものの、遺跡のある女鹿一帯ではほとんど雨が降りませんでした。


本格的な暑さのなか、C区西側の遺構精査を行いました。


遺構精査では、遺構のなかに堆積した土がどのような過程で埋まったのかを調べるために、まず半分を掘ってその断面を観察し、記録します。C区西側では、杭や柱穴の可能性がある遺構が数基確認されました。


水林下遺跡第2次(7月19日~21日)


C区のⅤ層上面に残された遺構の検出を行いました。7月の中旬でしたが、すでに真夏の暑さの中で、作業を行いました。


平安時代のころと思われる土師器の坏(つき)が出土しました。水林下遺跡では、摩滅した土師器の破片が多く出土しましたが、このように残りの良いものは珍しいです。


遺構検出が終わり、C区全体の写真をドローンを使って撮影しました。


比較的平坦な場所には、柱穴や溝などの遺構が残されていました。また、写真のように、遺跡が日本海に近いことがよくわかります。