「馳上・西谷地b遺跡」カテゴリーアーカイブ

馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(6月18日~22日)


掘立柱建物跡の柱穴を半分に掘っているところです。
今回の調査区において、掘立柱建物跡は、先日お伝えした土器が出土した柱穴群とともに、2棟確認されました。


雨の中、竪穴住居跡の掘り下げを行いました。
十字にベルトを残し、4つの区画に分け、土層を観察しながら掘り下げていきます。


竪穴住居跡の完掘後の写真です。
南東部(写真左上)から土器がまとまって出土しました。
石組や焼土が見つかり、その場所にどうやらかまどがあったようです。
建物の年代は、一緒に出土した土器の形状から、奈良・平安時代のようです。


馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(6月11日~15日)


現在の調査区の調査終了予定日が近づいているため、急ピッチで調査を進めました。
写真は、平板を使って遺構測量を行い、遺構配置図を作成しているところです。


遺構配置図の作成とともに、遺構の掘り下げ・精査も急ピッチで進めます。


遺構の掘り下げを行っている中で、掘立柱建物を構成すると考えられる柱穴から、
黒色処理をした古代の土器(土師器)が出土しました。
今後、遺構を精査し、年代等を考察していきます。


今週は慌ただしい動きとなり、遺構配置図とは別に、順次、調査区の平面図・遺構の断面図の作成も行いました。
写真は、調査区の土層の堆積状況を図化しているところです。


馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(6月4日~8日)


面整理が終わったところから、昔の人々によって土に刻まれた跡である遺構を検出していきます。
遺構は、土の色や質感の違いから見分け、線を引いていきます。


検出した遺構の全景写真を撮影しました。
写真の中央部付近で、黒っぽい色をした方形(四角形)状の場所がありますが、
どうやら竪穴住居の可能性があります。


遺構検出の全景写真を撮り終えた場所から、調査区内にグリッド杭を打ちました。
杭は、あらかじめ設定した場所に、トータルステーションという測量機器を用い、格子点状に打っていきます。
グリッド杭は遺構や遺物が調査区のどこにあるかを示す重要なものです。


馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(5月30日~6月1日)


馳上遺跡第4・5次、西谷地b遺跡第3次発掘調査が5月30日から始まりました。
調査に先立って、事務所で開始式やオリエンテーションを行いました。


調査工程が複雑なこともあり、調査主任が調査方法や調査区の概要についての説明をしました。


重機で表土の除去が終わった場所から、ジョレンを使って面整理を始めました。
まだ少量ですが、奈良・平安時代の土器片が出土しました。