向河原遺跡(7月第3週)
ST687のカマド周辺を写したものです。カマドの煙道が南側に向けてせり出しています。出土した土器から,平安時代の住居跡とわかりました。須恵器・土師器のほかに鉄製品や流れ込みの石鏃なども出土しました。 

上記の住居跡の煙道部分です。土師器の甕が出土しました。これは、煙道の構築材として使用されたものです。

上記の住居跡の覆土内から出土したアメリカ型石鏃です。流れ込みと思われます。ほかの住居跡(平安時代)の覆土内からも弥生時代の遺物が出土しています。

調査区の中間地点の住居跡群です。狭い範囲に6棟の住居が切り合っています。時期差も少々あるようです。9世紀後半から10世紀にかけての住居群と思われます。

上記の住居跡から須恵器の坏が出土しました。その底部には「千」という字が書いてありました。


次の週へ 調査速報トップへ 前の週へ