六角壇遺跡(11月第3週)
 今週から、本格的に最も大きい周溝の精査に入りました。上層の土は硬いものの、下層の粘土は湧水でやわらかくなって強い粘り気を持ち、一度溝の中に入ると足が抜けなくなる人が続出です。毎日文字通り全員が足先から頭まで泥だらけになります。

 溝の底から今週も遺物が出土しました。器種はまだ分かりませんが古墳時代前期と思われます。この溝の年代を決定する上での重要な遺物です。

 この溝の中で一番深い部分の遺構断面です。深さ80cmと、溝幅と比べあまり深くありません。また比較的下層から平安時代の遺物が出土していることからこの溝が平安時代頃から自然に埋まっていったことがわかります。

前の週へ 調査速報トップへ 次の週へ