財団法人山形県埋蔵文化財センター
中山城跡(なかやまじょうあと) 6月第4週
梅雨に入ったはずなのに雨が降らず、土が乾いて遺構や土層がよく見えません。気温は30度を超え、冷たい水をぐいぐい飲み干しています。雨が降れば、作業が進まないので大変困るのですが、心のどこかで、一雨こないかなと考えてしまいました。
西方家の上部分の調査。

確実なところで井戸跡が4基検出しています。

南西から撮影。


西方家の上部分で検出した井戸の断面。

底の方からは遺物が出土しています。いずれも近世陶磁器です。

南から撮影。

草刈家 掘立柱建物跡の遺構検出写真。

東西南北に柱の跡が連続して並んで出土し
ています。建物として組めそうな柱穴数は
21です。柱穴の直径は40〜60cmの円形・
楕円形で、間隔は約2.5m前後です。また、
柱根が表面から確認できる遺構が2ヶ所あ
ります。

北から撮影

草刈家の南壁基本層序 
   
掘立柱建物跡の柱穴がある層は、当初地
山と考えていましたが、写真のとおり黒土が
下に入り込んでおり、整地された層と考えら
れます。

北から撮影。

草刈家 

掘立柱建物跡の遺構検出写真の撮影風景。

東から撮影

前の週へ 調査速報一覧 次の週へ