財団法人山形県埋蔵文化財センター
堤屋敷遺跡(つつみやしきいせき) 

10月第1週
 10月5日から堤屋敷遺跡の調査が始まりました。この遺跡は段々と続く田んぼの中にあり、農道をはさんで調査区が二つに分かれています。写真は西側に位置する調査2区の範囲設定をおこなっている様子です。

 表土除去の時に重機のショベル(爪)が入りやすいように、調査区の端に沿ってスコップ幅で溝掘りしていきます。

 溝掘りを終え、調査区に数箇所トレンチを設定して深掘りをおこないました。重機で表土除去する前に土の堆積状況や遺構面がないかを確認する大事な作業です。

 調査1区に設定したトレンチからは、細い木材が2点検出されました。おそらく稲杭かと思われます。

 調査区の近場にテントを設営しました。刈った草や稲藁を下に敷いたシートの座り心地の良さは格別で、作業始めについつい腰が重くなってしまいます。

調査速報一覧 次の週へ