財団法人山形県埋蔵文化財センター
万治ヶ沢(まんじがさわ)遺跡
6月第2週
今週の鳥海山です。今週は晴れていても遠くには靄がかかることが多く鳥海山をはっきりと拝むことはできませんでした。梅雨が近いからでしょうか。

行き帰りは急な坂道を上り下りしなければなりません。滑りやすいため怪我をする可能性もあります。だから、階段を作業員の方々に作っていただきました。

作業は先週と変わらず面整理を行っています。表面に積もっていた土が除去され、平安時代の層に近づいてきています。

作業に支障をきたす木の切り株をチェーンソーで切れるように根の間に詰まった土をとっています。

B地点の全体写真です。この遺跡の表面の土は乾燥すると非常に硬くなります。そうなりますと作業が大変になるのでブルーシートで乾燥を防いでいます。また、シートを張ることで、きれいに削った面に人が入ったり、土が流れ込んで表面が汚れるといったことなどを防ぐ役割も果たします。

トータルステーションもしくは光波と呼んでいる、測量用の機械を用いて、グリッド設定のための点を設置しています。グリッドとは遺跡全体を覆う等間隔の格子目のことです。

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