泉森南窯跡(7月第4週)

記録に残す
(7月22日)

窯跡の両側の壁を実測しているところです。この窯跡は残り状態が大変良いものなので、その様子をできるだけ詳細に記録に残すことが、私たちの使命です。

窯を壊して・・・
(7月22日)

使われた当時の窯の姿を掘り上げた後、今度はその壁を断ち割っています。壁や床の焼け具合を調べ、窯の使われ方を考えるための資料とします。

粘土採掘の横穴か!
(7月23日)

窯跡のすぐ西隣りに深い穴が掘られた跡が見つかりました。掘っていったらどんどん横に広がっていて、横穴の奥から炭化材が出てきました。窯の天井をつくるのに使う粘土を採った穴のようです。

底のないカメ
(7月25日)

転がり落ちるように埋まっていたカメが、調査終了2日前に見つかりました。検出作業中、土中で生じたひびが次々と顕れました。

消え行く泉森南窯跡
(7月26日)

ほんの3ヶ月前はうっそうとした森でした。それがこんなに素晴らしい窯跡に出逢うことができ、遠い昔の人々が生きた証に触れることが出来ました。遺跡は消えてしまっても、この最後の風景は発掘調査にたずさわった皆の心の中に残ることでしょう…。

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