授業実践(地域素材の活用事例)
上山市立東(あずま)小学校 2001年5月22日
 東小学校は、上山市の東部奥羽山脈の麓の学校です。この地区には、山形県内を代表する縄文時代中期の遺跡「牧野(まぎの)遺跡」があります。山形県史にも取り上げられているこの遺跡を授業に生かしました。
 今回の出前授業は、総合学習の一環での、コース別体験学習の1コースとして行われました。普段の出前授業とは違い、1年生から6年生まで学年オープンで14名の参加のもと多彩な活動が繰り広げられました。学年を越えて活動する子供たちの姿は真剣そのものでした。
今日の活動を説明しています。 縄文土器の模様はどうやってつくのかな?
授業内容はこちら
子供たちからお礼の手紙をもらいました。その一部を紹介します。(原文のまま)
 5月22日は、縄文時代のことを、くわしく そしてわかりやすくおしえていただき どうもありがとうございました。おしえていただいたことをもとにして、昔のことのげきをしました。まず石器や土器のことについて。もう一つは、食料のとり方について、二とうりのげきをしました。みんな大笑いして見ていました。でも、その中にはうなずいて見ている人もいました。
6年 男子
 このまえ、ありがとうございました。帰ってから、お母さんに話したら、「すごいね」と言っていました。
 あの時作ったお面 ちゃんとあります。このまえ、お父さんに、ホームページを開いてもらったら、まだのっていなかったので、また今度開いてみます。
 ふるさと学習をやってから、何日かたったら、ふるさと学習のまとめをしました。さたけさんとやまぐちさんから おしえてもらった事をげきにしてまとめたら、みんな笑ってくれました。
4年 男子
 ぼくは最初にどんな土器や石器がでるのか楽しみにしていました。土器と石器を見せていただいたら、土器が大きくて 想像して組み立てていったときいて じっさいはこんなに大きい土器ということがわかって よかったです。
 ほかにも石器カッターでおめんをつくってこんなにきれるんだなと思いました。
男子
 大昔の食べものを はじめてわかりました。大昔のつぼを、ふくげんしたものを、もてたのが、よかったです。いろいろな、土器や、石器を、さわれてよかったです。ストーンカッターで、ほんとに、紙が切れるなんて、わからなかったです。ふるさと学習では、ありがとうございました。
4年 男子
 本物の土器や石器にふれてみて、子供たちは大喜びでした。小さい時に本物に触れる体験はこれからの生活にきっと生かされるのではないでしょうか。文化財に対する理解が深まればと思います。  今回の出前授業では、実際の遺物に触れ実物のもつ迫力を感じてもらうことをねらってみました。普段であれば、ガラスの向こうでしか見ることのできない出土品が、自分の手に持って感じることができたわけです。子供たちの感性を大いに刺激できたのではないかと思います。遺物の取り扱いは冷や汗ものでしたが・・・。
調査研究員 山口博之 調査研究員 佐竹桂一