川前2遺跡第2次(10月第3週)
先週末の晴れ祈願もむなしく、今週も雨で遺構に入れない時がありました。その間、移植べらを土器洗浄ブラシに持ち換え、丁寧に土器の泥を洗い落とす作業を行いました。

赤焼土器の坏と呼ばれる平安時代の土器です。ご覧のように、まるで植木鉢のように底部に丸い小さな穴が開けられていました。土器を焼いた後に開けたようです。いったい何に使ったのでしょうか。

先週勾玉が出土した竪穴住居跡覆土の様子です。今週、鉄製品(刀子?)とヘラ切りの須恵器坏などが同じ覆土から見つかりました。住居跡自体は奈良時代末ころのものと考えられます。

担当調査員達です。こんな風に頭を寄せ合って皆でよく検証しながら、慎重に調査を進めているところです。


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