川前2遺跡第2次(5月第4週)

川前2遺跡は、名前のとおり川に面しており、すぐ隣を須川が流れています。水面から調査区までは高さの差が約10m以上ありますが、昨年の大雨の時には調査区が冠水する寸前まで川が増水しました。これまでの調査で、ここに人が住んでいた奈良・平安時代や古墳時代にも、何度も洪水に見舞われたことがわかっています。


今週から、奈良・平安時代の竪穴住居跡を掘り下げ始めました。この住居跡は縦横が2.5m位のこじんまりしたものです。深さは40p程残っていました。十字に掘り残した土の層を観察しているところです。


上の写真とは別の竪穴住居跡です。住居の残りはよくありませんが、壁際の床から平安時代の須恵器の坏や土師器の甕が見つかりました。土の柱の上にあるのは須恵器の小さな壺です。

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