亀ヶ崎城跡(8月第4週)
 第2面で見つかっていた礎石建物の残りの柱跡が、整地層の下から次々と見つかりました。礎石を抜き取った後に整地層と同じような土で埋め戻されていました。
 礎石の列は調査区の外にもさらに伸びており、かなり大形の建物だったようです。

 礎石は根固めのためのこぶし大の石(根石)の上に据えられています。根石の下の茶色の層から大量の木製品が出土しています。

 第3面への掘り下げ中に、杭や板、柱などの建築部材を並べた遺構が見つかりました。杭は上に載っていたものの重みのためか、中央部が折れていました。

 長さが1m弱ほどの木製品です。槍や薙刀
(なぎなた)などの武器を木で模したものと考
えられます。

 上の漆器には桐の文様が描かれています。
左下の部分が欠けていますが、漆で補修して
大事に使われていたようです。
 下の漆器には鶴と亀、藤の花のような文様
が描かれています。

 亀ヶ崎城から出た亀ということで、今週から
ページ上のイラストに登場してもらいます。

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