財団法人山形県埋蔵文化財センター
上ノ山館跡(うえのやまだてあと) 8月第1週

最終崖面まできた面整理

北曲輪の一番下まで面整理・遺構検出をしな
がら下りてきました。やっとここまで・・・と思い
ながら、相変わらず木の根との格闘は続いて
います。加えて今週は暑さとの壮絶な戦いが
待っていました。

北曲輪北半面整理状況
一枚目の写真のすぐ上の段のあたりです。先
週曲輪の上の方からの写真を載せたので、
今週は下(調査区の東端)から見上げてみま
した。

こんなところも面整理

写真でお分かりのように、「斜」面整理の様子
です。調査区の一番下は崖状になっているの
で、足を踏ん張らないとズズズと滑り落ちてい
きます。前かがみでジョレンや根切り鋏を持ち、
上り下りもつかまるところがないので、足が疲
れます(でも細くはならないのが悩みの種です?)

7月3週紹介の線刻?石について

北曲輪B列2段目で見つかった絵のようなも
のが描かれている石ですが、センター主任調
査研究員の伊藤成賢さんに現地で見てもらっ
たところ、石段が土砂に埋まった時に石と土
の間に挟まった木の根の痕であろう、というこ
とが分かりました。それにしても、細密画のよ
うな不思議な模様で、自然の神秘を垣間見た
感じです。

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