財団法人山形県埋蔵文化財センター
中山城跡(なかやまじょうあと) 

9月第2週
 今週は天気に恵まれ、また作業員さんの頑張りがあり、急ピッチで発掘が進みました。現地調査の日程も三分の二が終了し、残り40日ちょっとです。全力で調査を進めています。
 前森山の北西部にある曲輪部分は地形測量、写真撮影、断面記録等が終了しました。一番北にある原田家も、完掘写真が終了し、あとは図面記録だけです。
内藤家 石積みの井戸断面 南東から撮影

 深さ約2m。底からは多数の板が出土しました。この井戸は、底と東側部分は、地山の粘土です。西側には、同じくらいの深さの土坑があります。水は、西側(山側)から浸透させていたのかもしれません。

前森山の北西部に残る曲輪から柱穴が3基発見されています。いずれも覆土には炭が入っていました。背景は、原田家の調査の様子です。

前森山の北西部に残る曲輪 

 地形測量時の最終記録写真。北から撮影

原田家完掘写真

 前森山の北西部に残る曲輪から撮影

原田家完掘写真

 写真左側(北東側)には、横川という沢があります。沢の方に盛土をしていった様子が、トレンチの断面から確認されました。また、東側から石積みが確認されています。

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