財団法人山形県埋蔵文化財センター
中山城跡(なかやまじょうあと) 

9月第3週
 この週は、三連休に挟まれた3日間の調査でしたが、完掘した原田家の平面記録が完了し、岡沢家北西部の下層も完掘、記録も終了しました。草刈家下層、曲輪下層の精査にも入っています。下西方家の重機による表土除去にも入りました。また、調査区の東側にあった残土も西側に移動しました。各調査区の位置については、5月第4週をご覧下さい。
曲輪下層 遺構検出  西から撮影 

 6月第3週でV層上面の調査が終了していた、曲輪と考えられる地区のV層を重機で除去し、下層の遺構検出を行いました。

岡沢家 北西部分下層 完掘

北西から撮影

 9月第1週で調査が終了していた岡沢家の
北西部分の整地層を重機で除去し、遺構検出、精査、完掘をしました。

草刈家 調査の様子  南から撮影

 7月第4週に草刈家上層(桑畑跡)の調査を終了し、8月第4週に厚さ約70cmの黄褐色で大きな礫を含む盛土を除去しました。写真の面からは、磁器、寛永通宝など江戸時代の遺物が多数出土しています。写真手前の遺構は、カマド跡ではないかと推測しています。

草刈家 赤い付着物の磁器  南から撮影

 中山城の武家屋敷では、内職で漆塗りが行われていたと言われています。赤い付着物は、漆の可能性が高いのですが、後日、きちんとした分析を行います。

下西方家の表土除去  南から撮影

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