庚壇(かのえだん)遺跡

10月第2週
 今週は主に河川跡の調査をおこないました。ここは平安時代集落の区画内にあたりますが、区画された後に洪水のように川が流れた時期があったようです。河川跡は大きく蛇行し幅も深さも一定ではありません。

 河川跡の覆土です。酸化して真っ赤になった砂がぎっしりと詰まっています。川底にたまる様なきれいな砂利層です。上流である北側へいくほど川は浅くなり、遺物もあまり出土しなくなってきました。

 掘った砂を運ぶキャリアダンプの荷台の様子です。層の違いにより酸化の度合いも違うため、同じ川砂でもこんなに土色にバリエーションがあります。

 何と、河川跡のほとりにザリガニが住み着きました。もちろん現在は全く水は流れていません。ここで生きていけるのか心配です。

前の週へ 調査速報一覧 次の週へ