庚壇(かのえだん)遺跡

8月第5週
 弥生時代の竪穴住居跡を完掘しました。壁の立ち上がりは最高でも10p程しか残っていませんでしたが、壁柱穴で建物の範囲を推定できます。主柱は四隅近くにあるやや深めの穴と考えられます。

 こちらは古墳時代の掘立柱建物跡2棟です。梁の間尺が広めですが、どちらも1間×2間で規模もほぼ同じです。手前の建物では4箇所の柱穴で柱根がしっかりと残っていました。

 古墳時代の溝状の遺構です。底の方から古墳時代の土師器が何点か出土しました。調査区内をくねくねと蛇行して流れています。

 今週でC区(弥生〜古墳時代)3,500uの調査が終了しました。来週末に空撮をおこなえば完了です。
 これから本格的に調査に入るA・B区(平安・近世)は合わせて約5,000uです。

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