財団法人山形県埋蔵文化財センター
大在家(だいざいけ)遺跡 

10月第1週
17区北の古代河川跡精査状況

 今週から古代の河川跡の調査に入りました。昨年の調査の結果、遺物が全体に希薄で、硬い砂礫層があるため、一部重機でトレンチ調査を行い、遺物の出る地層を確認しました。その後、その層準を基に、手掘りで河跡を下げています。土量が多いのと調査区が道路幅で狭いという制約があるため、作業員さん総出で人海戦術で、土を掘ったり、運んだりしています。

17区南の古代河川跡の土層断面

 17区南の河川跡は、ほとんどが砂礫層で、洪水により形成された事が分かります。砂礫層からは、遺物はほとんど出ず、作業員さん曰く「汗しか出ない」との事でした。

現地説明会

 10月9日(日)に現地説明会を行いました。約70名程の参加で、河川跡の墨書土器や伊達氏家紋の三つ引き両漆器、木樋の復元等を見学していただきました。

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