財団法人山形県埋蔵文化財センター
大在家(だいざいけ)遺跡 

10月第2週
古代河川跡の南側土層断面(東から)

 今週は17区の現水路を挟んだ古代の河川跡を掘り下げました。河川跡は東から西に流れ、幅約30m、確認面からの深さは約2mを測ります。下層は砂礫層が主体で洪水等の影響が考えられます。上〜中層では窪地に泥炭層と砂層が交互に堆積し、安定した時期と洪水を繰り返していたようです。河川南側では遺物が非常に希薄でした。

古代河川跡の北側土層断面(東から)

 河川北側では、上〜中層で遺物が若干出土し、古い形の土器もありますが、奈良時代前半(8世紀前半)から平安時代初め(9世紀前半)頃が中心です。

古代河川跡の須恵器甕出土状況

古代河川跡の北側の中層からは、須恵器の大甕の破片がまとまって出土しました。右側は同一層から出土した自然木です。

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