財団法人山形県埋蔵文化財センター
大在家(だいざいけ)遺跡 6月第3週
9区完掘状況・空撮補測作業(6/15)

柱根や礎板(礎石)、根固め石などが残る柱穴や井戸跡が確認されます。

9区北端には、現道(横町通り)に直交する溝跡が確認されました。
溝跡は、江戸時代の絵図に残る横町通りに直交する古道の側溝とみられ、現在の道路よりやや北側にあった事が分かりました。

9区石組み井戸の石外し状況(6/16)

調査区の壁際に石組みの井戸が半分検出
されました。 井戸の上層に火災層(江戸時
代後半頃)があり、井戸の埋まり土には火災
の痕跡(焼土)がありません。井戸は、火災
前の江戸時代以前に作られ、埋められた事
が分かります。深さは、確認面から約1.5m
ほどあり、下部に大形の石組みが一段確認
されました。

9区 石組み井戸の石外し状況(6/16)

直径60cmほどの大形の河原石や、石臼
が石組みに使われています。

11区 精査状況(6/17)

写真奥の東西道が大町(大手門)通り。大町
通りに直交する横町通りの下を調査していま
す。元禄の絵図にも横町通りは描かれており、
当時の道幅や構造を明らかにします。

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