財団法人山形県埋蔵文化財センター
大在家(だいざいけ)遺跡 

9月第2週
17区遺構検出 (9/12)

 写真中央の水路の手前(南)を17区南、奥を17区北としました。写真奥の左側は、高畠町で行っている調査区です。

17区北の東南部の近現代の遺構完掘

 この部分は、近現代の水路や土管、木樋などが埋設されています。この下の面から石積水路が確認されました。元禄絵図にみえる近世のものと考えられます。

17区南(南壁)の旧道路の土層断面

 現道路の横断面です。現道路の下に、旧道路の複数の黄色砂層の路盤と、礫を多く含む粘土層の路床の地層が互層にあります。土層の間には2回の炭化層があり、江戸時代後期と明治初年の火事の痕跡と考えられます。

15区北の追加調査区の精査状況

 先週取り上げた近世後期の木樋の北側に続く部分の調査です。土坑の掘り込みで、樋は壊され樋下部が残るだけです。

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