財団法人山形県埋蔵文化財センター
北向(きたむかい)遺跡 第2次

 11月第1週

 調査期間の終了を目前に控えて、南側の住居跡の調査もほぼ終了しました。
 今後は市道との連結のため道路になる部分を調査し、その後取り上げた遺物を復元したり、これまでの調査で分かったことなどをまとめていきます。
調査区南端の竪穴住居跡の出土のようす

 床面からつぶれた形の遺物が何点か出土しました。また、焼土の近くから、恐らくカマドの袖の構築材に使ったと思われる、被熱した大きな石が出土しました。

出土遺物のようす

 前の写真の床面の遺物の一例です。口縁部のところはやや動いているようですが、完形の土器が土砂の堆積で潰れたようすが伺えます。

南端竪穴住居跡の全景

 遺物を取り上げ、ほぼ南端の切り合った竪穴住居跡を掘り終えたようすです。手前の溝に切られた住居も含め、8棟もの住居跡を調査することができました。

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