財団法人山形県埋蔵文化財センター
北向(きたむかい)遺跡 第2次

 10月第4週

 調査期間の終了を間近に控えて、南側の住居跡の調査も半ばを過ぎたところです。すべての遺物を取り上げて、最終的に遺構の位置関係や大きさ、掘り込まれていた深さなどを写真と図で記録して終了となります。
南側竪穴住居跡の検出・切り合いのようす

 南側にあった6棟ほどの竪穴住居跡の切り合いのようすです。この東側にも1、2棟ほどの住居跡が見つかりました。この跡、土層断面を観察するためにのこしていた住居跡のベルトをすべて掘り下げて、個々の住居跡のようすを調べる予定です。

住居跡の出土のようす1

 上の写真の手前側(調査区の一番南側)にある住居跡に見つかった遺物の出土のようすです。この上に動物の骨が埋められており、骨の下になっていた部分から、多くの遺物が見つかりました。

住居跡の出土のようす2

 2の写真の動物の骨跡の掘り込み部分を取り除いて、住居の床面を検出したところです。上の写真の遺物以外にも、床面近くから甕や坏と思われるものが出土しました。
溝跡の出土のようす

 竪穴住居跡(手前側)を切って、調査区の中央から伸びている溝跡から、わずかではありますが、須恵器や土師器の坏類と思われる遺物が出土しました。

前の週へ 調査速報一覧 次の週へ