財団法人山形県埋蔵文化財センター
北向(きたむかい)遺跡 第2次

 9月第2週
 先週より徐々に範囲を広げて、個々の遺構精査にかかっています。取りあえず、北側
1/4程度が終わりました。続けて、特に大きな住居跡などを調査したいと思っています。
調査区北側完掘のようす

 調査区北側の個々の遺構を掘り下げる作業がほぼ終わりました。杭列と思われる跡や、住居跡の一部と思われる遺構などが出てきました。なお、北端の住居跡の一部などは床に粘土を混ぜたような土を貼り付けているので、それを取り除く作業も今後行っていきます。

調査区中央部にあるST400の床面

 カマド跡を除いて、竪穴住居跡の床面が検出されました。北端の住居と同じく、粘土を混ぜた土で床を作っています。多くの遺物が出土することが期待されましたが、すべて持って引っ越したらしく(?)、あまり遺物は出土しませんでした。

ST400のカマドの袖石

 カマドを若干掘り下げたところ、写真のような石組みをしたものが出土しました。おそらくカマドの袖を構築する材料の一部として、石を利用したものと思われます。
ST400の遺物

 ST400の数少ない遺物の中に、動物の骨らしきものが見つかりました。今後、どんな動物のどの場所の骨なのか、調べたいと考えています。

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