坂ノ上遺跡(6月第3週)           

埋められた桶は何のため?
 南西から撮りました。
 街道の両脇に埋めたれた桶にはどんな目的があったのでしょうか。大きさは、2つとも直径約1m、側溝の中に埋められている様子もそっくりです。
 いっしょに考えてみませんか、埋められた桶の目的を。

調査説明会を行いました
 南東から写しました。
 発掘調査で見つかった遺構や遺物を見ていただくため、説明会を開催しました。当日はあいにくの天気になってしまいましたが、大勢の方からお出でいただきました。ありがとうございました。
 江戸時代の街道を歩いた感じは、いかがだったでしょうか。およそ350年前の風を感じられましたか。

北から見た調査区のようすです
 東西両側溝が掘りあがりました。幅、深さともしっかりしています。道は、ゆるくカーブしていることがわかります。手前は、削られてしまったのか、路面の玉石はあまりありませんでした。

姿を現した羽州街道
 南から写しました。
 発掘調査の工程をすべて終了しました。目の前には、江戸時代の羽州街道の一部が蘇りました。今にも、往来をする人々が現前し、辺りからは喧騒が聞こえてきそうです。
 息詰まるような、それでいてどこか懐かしいような、極めて濃密な空間がここには感じられます。

ご協力ありがとうございました
 南から写しました。
 5月13日に始まりました坂ノ上遺跡の発掘調査も、6月20日をもって終了いたしました。短い期間でしたが、ご協力、ご指導くださいました皆様に心より感謝申し上げます。
 現地の調査は終わりましたが、この遺跡に関連する情報等がありましたら、今後ともお知らせいただければ幸いです。

遺跡に咲く花シリーズその6 最終回
 クリ〔栗〕 ブナ科 学名:Castanea crenatal
 調査事務所の近くにありました。幾つもの房状に咲いています。秋にはたくさんの実をつけることでしょう。
 遺跡にとって、発掘調査が花ならば、その成果を大きな実として結びたいと思います。現場の栗に負けないように。
 以上をもちまして、坂ノ上遺跡の発掘調査速報を終わります。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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