坂ノ上遺跡(5月第4週)

坂ノ上遺跡調査区遠景
 調査区南側の小高い山から写しました。
 中央部(青いシートが見える部分)が調査区です。手前からまっすぐ延びるのが旧羽州街道(現市道)です。奥に見える2本の煙突状のものは、今建設中の不動川にかかる橋です。
 まさに、旧道、現道、新道をいっしょに見ることができます。

ていねいな作業が続きます
 北西から写しました。
 調査開始から7日が経過しています。土をていねいに削るとたくさんの石が現れてきました。長い間、道路として使われてきたためとても硬く、石が密集することもあり、通常の発掘調査ではあまり使わない道具も活躍しています。
 ピンクのリボンは陶磁器などが出土した場所を示しています。
当時の路面を探します
 調査区の東から写したものです。
 直径5cm〜10cmほどの石がたくさん見えてきました。両脇(手前と奥)の石が無い所には側溝が掘られています。側溝間の幅は約3.6m(二間)、石が敷かれてある幅は約2mあります。
路面の敷石?
 調査区ほぼ中央で見つかった路面の状態です。それ程広い範囲ではありませんが、ここには特に細かい石が密集します。すぐ東の側溝には、桶が埋められていました。(次の写真)。この桶に関係あるのでしょうか?
側溝に桶
 西から写しました。
 東側の側溝部分に桶が埋められていました。直径は約50cm、深さは約60cmあります。底の板も残っています。中には葉が厚く堆積し、開いたままの状態であったことがわかります。
 いつごろ、何のために埋められたものでしょうか。その後、西側の側溝にも同じように埋められた桶が見つかりました。

遺跡に咲く花シリーズその2
 ナヨクサフジ〔弱草藤〕
        マメ科 学名:vicia dasycarpa
 
 調査区周辺のいたるところで群れて咲き、鮮やかな色をつけています。ヨーロッパ原産の帰化植物で、緑肥や飼料用に輸入され、試作されたものが野生化したものだそうです。
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