財団法人山形県埋蔵文化財センター
中山城跡(なかやまじょうあと) 5月第3週
中山城は、天然の渓谷(横川、楡沢)に囲まれる天守山に築かれた山城です。
伊達氏の時代(1380〜1591)に、中山弥太郎が築城したと言われていますが、諸説があるようです。
上杉氏が居城した米沢城の支城の一つで、最上領との境の城になります。支城は中山城の他に、荒砥城、鮎貝城、高畑城、小国城がありました。
中山城の縄張り図です。加藤和徳氏が昭和61年から62年にかけて作成したもので、上山市教育委員会がまとめた「中山城跡調査報告書」に添付されています。

調査区の表土除去をするにあたって、かつて武家屋敷の周囲にあった石積みの残骸を調査しました。
一つ一つ石を点検しました。道路拡幅が行われる前まで、石積みが残されていました。写真は岡沢家の所にあったと思われる石積みの石。

調査事務所は、旧中山小学校グラウンドにあります。そこは高台になっており、そこから表土除去の様子を撮影しました。写真中央の石がある所が岡沢家跡地です。

5月18日、同じ場所の撮影です。表土の除
去がかなり進みました。

下大石家跡地にあった貯蔵用の石倉です。
大きなもので重いものです。写真実測を行
い記録をとりました。

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