財団法人山形県埋蔵文化財センター
大在家(だいざいけ)遺跡 6月第5週

13区の遺構検出

今週は道路の中央部の13区の調査に入りました。火災層より古い溝跡や、それ以降の旧道路の基礎の一部等が確認されました。

13区の作業風景

商店街の通路を確保しながらの分割調査のため、効率的で迅速な調査が求められます。しかし、今週は梅雨に入ったため、あまり調査が進みませんでした。

3区北壁の土層断面

調査区は、下水管や水道管等の地下埋設
物が多く、撹乱が著しいです。しかし、旧道
路や火災層の痕跡、火災層以前の長大な
溝跡等が部分的に残っています。

3区北壁に表れる旧道路や火災層、溝跡の地層

写真上から現在の道路の路盤(T)、その前
の道路上面(T')、その路盤(T'':大火後の
整地層)、江戸時代後半〜幕末の大火層(U
)、江戸時代以前の道路路盤(U’:礫を多く
含みしまる)、道路以前の側溝跡?(SD:中
〜近世)、地山(W)になります。

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