財団法人山形県埋蔵文化財センター
北向(きたむかい)遺跡 第2次

 10月第2週
 体育の日を挟んで、調査の方も少しずつ進んでいますが、予定していた終了日より期間を延ばして調査を行うこととなりました。今週は14日の金曜日に調査説明会を行い、多くの方の参加をいただき、有意義な説明会とすることができました。参加して下さった皆様に、心より感謝申し上げます。
調査区南側 遺骨の出土のようす

 南側から動物遺骨と思われるものが出土しました。調べたところ、頭骨から太腿骨まで、きれいにそろっており、比較的新しい時期に埋葬されたものと思われます。

SD498の検出のようす

 深さが30cmほどの溝が調査区中央付近に見つかっていますが、更に調査を進めた結果、住居跡を切っていることが分かりました。溝の東側(写真の右側)も掘り進めたところ、住居跡に伴って墨書土器などが出土しました。(出土した墨書の須恵器については、来週報告したいと思います。)

甑の出土のようす

 調査区中央の西側にあるST532住居跡から出土した甑のようすです。穴が空いており、蒸したりふかしたりするのに使用したものと思われます。
調査説明会のようす

 多くの方の参加を得て、好天の下、調査説明会を開催できました。特に、近くにある楯山小学校の5年生のみなさんや近所の方にも参加頂き、質問なども活発にしていただきました。

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