財団法人山形県埋蔵文化財センター
北向(きたむかい)遺跡 第2次

 10月第3週

 多少予定していた終了日より期間を延ばしましたが、何とか調査区南端の精査作業に着手し、更に住居跡の調査などを行っています。住居跡から多くの土器なども見つけることができました。今週は、先週に引き続き楯山小学校地域探検クラブの4〜6年生が20名ほど見学に来てくれました。
墨書土器の出土のようす

 先週もお知らせした墨書土器の出土のようすです。写真ではややはっきりしませんが、底部の中央付近にがんだれ(广)のような文字が書かれています。


調査区中央の住居跡及び溝跡のようす

 調査を進めるに従い、住居跡を溝が切っているものが多く見られるようになってきました。特に、写真左側、調査区の真ん中のSD496などは、さまざまな方向に伸びて、4棟もの住居跡を切っていることが分かりました。

調査区南側獣骨出土のようす

 先週報告した獣骨に引き続いて、更に2頭、合計で3頭の動物の骨が出土しました。地元の方に伺ったところ、1900年代前半にこの辺りで飼われていた農耕馬の骨のようですが、まだ詳しいことは分かりません。
地域探検クラブの見学のようす

 水曜日に行われた見学のようすです。説明会の内容に加え、住居跡の土器のことや土層(地層)などのことについて、説明を熱心に聞いてくれたようです。

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