財団法人山形県埋蔵文化財センター
北向(きたむかい)遺跡 第2次

 8月第5週
 今週でようやく表土除去作業が終了し、遺構の検出(表面にでてきた遺構と思われるところに線を引き、配置を考える作業)を終了しました。来週から、本格的な遺構ごとの精査を始めます。
北側の遺構の検出状況(北から)

 調査事務所から見た、遺構のようすです。これから、1つ1つていねいに遺構を観察・発掘し、作られた当時のようすを調べます。

南側の遺構の検出状況(南から)

 南側に組んだ足場から撮影した、南側の遺構の検出のようすです。何棟か、竪穴住居と思われる建物があったことが推測されます。

中央部の竪穴住居跡(南西から)

 中央付近に見つかった、他の遺構に切られていない(立て直しなどを受けていない)方形の住居跡です。カマド跡などもはっきり分かるため、どんなつくりをしていて、どんな遺物が出土するか楽しみな遺構の1つです。

土師器の甕の出土のようす(南から)

 溝跡の下から平安時代の、土師器甕と思われる遺物が出土しました。位置や出土状態を記録した後、残らず取り上げて、復元作業を行う予定です。

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