「発掘調査速報」カテゴリーアーカイブ

東原遺跡(8月18日~22日)


お盆休み明けで発掘作業員を6名追加雇用して調査を再開しました。


南側の1区では、炭・焼土を含む落ち込みの底面で土師器の甕(かめ)がつぶれた状態で出土しました。写真右奥は土が焼けて赤くなっています。


北側の2区では、竪穴建物の一部が見つかりました。掘り込み部分が黒い土で埋まっていて、建物の大部分は写真右手の道路側に広がります。


馬神昭和新田遺跡(8月4日~5日)


調査の最終週となった今週は、バックホーという機械を使って地面を深く掘り下げて、土層の観察を行いました。こうすることで、遺跡のある土地がどのように出来上がったのかを考えることができます。


発掘調査で使った道具などをトラックに積みこみました。暑い中の作業でしたが、無事に調査を終えることができました。調査に携わっていただいた皆様、ありがとうございました。


東原遺跡(8月4日~8日)


1区では遺物包含層の掘り下げが行われています。遺物量も土量も多いので層の色の変化に注意して掘り下げていきます。


遺構内から須恵器のフタと坏と呼ばれる碗状の容器の底部が見つかりました。この後、測量機械で遺物の位置を記録していきます。


2区でも掘り下げを行っています。調査範囲が狭いので周りに気を付けながら作業していきます。


長期休暇に入るので広範囲をブルーシートで養生していきます。


飯田館跡(8月4日~8日)


今週はお盆休みの前ということで、調査が終了したトレンチの埋め戻しから始まりました。


館跡からは雲の動きがよく見えます。西からの雨雲は、白鷹山付近で雨を降らして勢力を弱めるため、こちらの方にはあまり流れてこないようでした。


お盆休み前日の午後は、器材の片付けや収納、戸締りをして解散しました。


飯田館跡(7月28日~8月1日)


曲輪のトレンチ調査が始まりました。盛土をしたのか、山を切ったのか。どのような方法でつくられたのでしょうか。


曲輪の調査では、いくつか近代の陶磁器が見つかりました。また、旧表土を掘り下げていくと風化礫の層があり、西側斜面と同様な地層であることがわかりました。


ドローンでの空撮を行いました。住宅街での飛行ですが、国土交通省の許可を得て撮影を行っています。


東原遺跡(7月28日~8月1日)


今週も引き続き、遺物を多く含む層を掘り下げていきました。写真手前に写ったカゴの中には、椀(わん)や甕(かめ)など様々な土器の破片が回収されています。


猛暑続きと雨不足で調査区の土もカラカラです。水をまいて湿らせます。暑い日はまだまだ続きそうですので皆様もこまめに水分補給してのりきりましょう。


高校生を対象にしたゼミナールが開かれました。県内外からお越しの参加生徒さんたちに、発掘調査現場での作業を体験していただきました。


飯田館跡(7月22日~25日)


週のはじまりから猛暑が続いています。南斜面は日当たり強く、気温が37度を超えているため、こまめな休憩など、熱中症予防に注意を払いながら取り組んでいます。


上の方のトレンチから古銭が出土しました。”永”の文字が見られることから、寛永通宝のようです。


奥の方へとフェンスを広げています。斜面は徐々になだらかとなり、平場である曲輪が見受けられます。


馬神昭和新田遺跡(7月21日~25日)


今週も遺構(いこう)の調査を進めました。ピットと呼ばれる小さい穴を丁寧に掘り下げています。猛暑日(もうしょび)は、地面からの照り返しも強いので、とても暑くて大変です。


こちらは別の遺構の調査の様子です。様々な分析をするため、遺構の中の土を袋に回収しています。実は、土の中には昔の人々の暮らしを考えるための大切なヒントがたくさん眠っています。


7月21日には現地説明会を開催しました。暑い中、50人以上の方々が調査成果の説明に耳を傾けてくださいました。ご参加くださった皆様、ありがとうございました。