6ヶ月間におよぶ発掘調査も11月末日をもって終了しました。
終了日は天候にも恵まれ、撤収作業は順調に進みました。
調査では暑い日も寒い日もとても多くの作業員の皆さんにご尽力いただきました。
ご協力大変ありがとうございました。
今週前半は調査区の広範囲を占める河川跡の掘り下げを行いました。
河川跡からは古墳時代の土器が多く出土しました。
調査区全体を清掃した後で空中撮影を実施しました。
西谷地b遺跡の調査区は南北に長いので、全体を写すためには
ラジコンヘリを上空200mの高さまで上昇させなければなりません。
空中撮影後、竪穴住居跡を完掘します。
発掘調査も残りわずか、ラストスパートです。
竪穴住居跡のカマド跡付近から大量の土器が出土しました。
木べらを使って丁寧に掘っていきます。
土器が壁面の奥にもあるようでまだ全容は見えません。
土器の出土状況を図面に記録していきます。
竪穴住居跡のカマド跡です。
土器がたくさん出土しました。
伊達家の家紋(三引両文)のある漆椀です。
11月13日(土)に行った発掘調査説明会の様子です。
今週は天候が悪く、
度々雨が降る不安定な空模様の下での作業となりました。
雨が続くと調査区が水没します。
ブルーシートの下には大きく深い柱穴が多数あるので、
調査区内を歩くときは注意が必要です。
発掘調査説明会で展示する遺物を洗浄しています。
遺物を温水と冷水に交互につけて土を落とします。
柱穴を半分だけ掘り下げています。
断面の中ほどに、土器が埋まっているのが見えます。
土器は高台と口縁の一部が欠けていましたが、
ほぼ完全な形の坏でした。
土器が出土した柱穴は、2間×3間の総柱建物で、
古代の倉庫跡と考えられます。
先日ようやく表土を除去した調査区です。
竪穴住居跡と溝跡、柱穴が検出されました。
手前が西谷地b遺跡、奥が馳上遺跡の調査区です。
道路をはさんで隣どうしなので、ときどき遺跡の情報交換を行います。
溝跡から一個体に復元できそうな土器が出土しました。
二台の重機で工事用道路と表土を除去しています。
地面をきれいにして遺構を検出します。
排水用の溝を掘っているところです。
地味な作業ですが、かなり重労働です。
遺跡内を通る工事用道路の移設が完了しました。
今まで使用していた工事用道路を撤去し、
その下の表土を除去しています。
新たに表土を除去したところから竪穴住居跡が検出されました。
先週末から遺跡内を通る工事用道路の移設が始まり、
調査は終盤をむかえています。
調査区南端で検出された竪穴住居跡です。
ほかの住居跡とは逆の位置の北側にカマドの煙道が伸びています。
別の竪穴住居跡では、
カマドの脇で土師器の甕が潰れた状態で出土しました。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research