1区北側の川跡から木製の鍬が出土しました。
一部欠けてはいますが、全体の形がわかる資料です。
同じ川跡から長頸瓶が出土しました。
近辺で同じ個体と思われる破片も出土しており、接合が楽しみです。
1区の竪穴住居の柱穴から、柱が原型を留めた状態で出土しました。
床面から1mほどの深さまで打ち込まれていました。
8×4間の母屋に、三面ないし四面廂が付く大型の掘立柱建物跡です。
内部は間仕切柱があり、6つの部屋で構成されています。
大型建物跡の背面に隣接する2×2間の建物跡です(写真手前)。
建物跡の写真撮影中、太陽の周りに虹色の輪が現れました。
「ハロ」と呼ばれる光学現象だそうです。
2区は地下水の湧出が多く、土が浮いてしまい人が入れる状態ではありませんでした。
そのため、再度重機を入れて表土を削っています。
重機で削ったあとは人力で土表面を綺麗に削りなおし、遺構があるか確認します。
1区の川跡から木製品が出土しました。
写真では確認できませんが、内側が削られており、端部が外に開いたU字形の断面をしています。
先週抽出した掘立柱建物跡の写真を撮影しました。
この建物跡は長軸・短軸ともに2間(けん)と、八幡西遺跡では最も小さな建物です。
こちらの建物跡も全体は5×3間ですが、3間の母屋に二面廂(手前と奥)が付く構造です。
1区北側の川跡を掘り下げています。
川底付近から遺物が多く出土しています。
川底から円面硯と思われる破片が出土しました。
線刻による模様が刻まれているのが確認できます。
1区と2区の境にある竪穴住居跡のカマド脇から大量の土器が密集して出土しています。
甕(かめ)や小型壺、坏などが確認できました。
川西町の小中学校の先生方が、地域の歴史に理解を深める目的で研修に来られました。
この日は東北地方で梅雨明けが宣言され、炎天下の現場では発掘作業も体験してもらいました。
今週は建築史の専門家を現場に招き、掘立柱建物を構成する柱穴群の抽出をお願いしました。
同一建物の抽出には、上部構造の専門的な知識が必要になります。
3区の南中央部付近から掘立柱建物跡と思われる柱穴が見つかりました。
長軸は3間、短軸は最低2間の建物跡と考えられます。
1区と2区の境にある竪穴住居のカマドです。
燃焼部と思われる中央部には焼土や土器片などが多く含まれています。
井戸枠の全体が現れました。
縦板組横桟留め構造の井戸枠の内側に、一回り小さい同様の板組が見えます。
井戸底の水溜(集水施設)でしょうか。
1区と2区の間に新たな竪穴住居跡が見つかりました。
住居の覆土から古墳時代の甑(こしき)が出土したため、古墳時代の住居跡と思われます。
記録作業も進めています。
週後半に山辺町文化財保護審議会の方々が見学にいらっしゃいました。
先週報告した井戸の続きです。
井戸枠より上層の断面を記録した後、土層観察用の畦も掘り下げました。
井戸枠の全体が現れ、作業員の皆さんも興味深々です。
詳細は来週お伝えします。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research