おかげさまで調査も終了です。
これもひとえに関係各所、ご近所の皆様、作業員さんのご協力があったからこそ。
心より御礼申し上げます。
器材を丁寧に洗い、梱包しました。
調査区の埋め戻しも行いました。
台風10号最接近の最中に、器材をトラックに積み込んで搬送しました。
11区の石組部分に延長トレンチを入れた所、50cmほど犬走り状の平らな部分があり、その先が堀跡であることを確認しました。
11区の平面図作成作業です。
11区の完掘状況です。ユニットハウスが建っている場所からその奥の道路までが堀跡に当たります。
調査区の中央にある切り株は、樹齢約150年の樅の木です。
10区の完掘状況です。
残念ながら、ほとんどの遺構は以前建っていた建物の基礎工事で壊されていましたが、一部近世近代の廃棄土坑が残っていました。
11区の石組を掘りあげて綺麗にしました。
4×5inの大判カメラで撮影しました。
現状では石組は二段残っていますが、この上に最低もう一段積み上がっていた痕跡があります。
写真の手前方向が一昨年調査した三の丸の堀跡ですが、石組は堀に直接繋がっておらず、段状になっているようなので、次週拡張して確認します。
11区の防空壕跡を掘り下げました。
L字状になっています。手前が入り口です。
11区の南壁の西端です。
調査区の三方には元の地権者さんのお父様が積んだ土地境界の石組があり、南側の石組の下から古い大きな石組が見つかりました
丸い大きな川原石を並べ、角を打ち欠いて上に石がしっかり載るように加工されています。
この石組の向こう側(写真上方向)は三の丸の堀です。
いつの時代のものなのか、今後慎重に調査を進めます。
12区を完掘しました。
奥の方に近世の土坑があり、陶磁器やかわらけの灯明皿が出土しました。
12区の記録作業です。
光波測量機で正確な位置を計測して図化します。
記録終了後に埋め戻しました。
残るは10区と11区です。
8/5から花笠まつりでした。
事務所の前を踊り手さんが集合場所に向かって歩いて行きました。
12区の江戸時代の土坑の断面を計測し図面として記録しています。
断面の記録が終わった後に江戸時代の土坑を掘り下げました。
当時の磁器や灯明皿が見つかりました。
12区で遺構平面図の作成作業に入りました。
同じく12区では、近世の土坑を掘り下げています。
11区では先の大戦時の家庭用防空壕を掘り下げています。
爆風が奥まで入らないようにL字状に曲がっています。
戦後しばらくの間、物置として使われていたそうです。
12区の遺構検出状況です。
12区の遺構を掘り始めました。
手前側は昨年度の調査区(8区)と重複している部分です。
11区の防空壕と推測される跡です。
次の週に掘り下げる予定です。
10区での遺構検出作業です。
丁寧に薄く土を削ると、埋められた黒褐色の土色変化を確認することが出来ます。
12区の遺構検出作業状況です。
昨年度の調査でも一部検出していたのですが、大きな掘り込みが重複しているようです。
11区の遺構検出状況です。
大きな比較的新しいL字状の掘り込みが見つかりました。
旧地権者の方のお話から、戦時中の防空壕と思われます。
バックホーで10区の表土を剥ぎました。
かつてアパートが建っていた場所ですが、それ以前はタクシー会社の本社(兼)営業所があった場所でもあり、その頃の建物の基礎が多く残っていました。
重機で表土を剥いた後に地面を削って、遺構を見つけていきます。
委託業務で基準点を設置してもらいました。
調査区や遺構の測量をするとき、正確な位置や標高を記録する基となります。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research