川西町の小中学校の先生方が、地域の歴史に理解を深める目的で研修に来られました。
この日は東北地方で梅雨明けが宣言され、炎天下の現場では発掘作業も体験してもらいました。
今週は建築史の専門家を現場に招き、掘立柱建物を構成する柱穴群の抽出をお願いしました。
同一建物の抽出には、上部構造の専門的な知識が必要になります。
遺構の掘り下げは北側と南側に分かれて進めています。
こちらは遺構が密集する北側(微高地)の様子です。
一方、南側に広がる低地は水はけが悪く、雨が降るとたちまち湿地のようになってしまいます。
梅雨の合間に、県内市町村の文化財担当者研修が八幡西遺跡で行われました。
市町村に多い、試掘・確認調査を想定した研修内容です。
遺構の掘り下げを始めました。
調査区南側に広がる低地の堆積層を掘り下げています。
古代の土器が出てきました。
調査区を分割するグリッドを地表に設定するため、グリッドの四隅に金属のピンを設置します。
遺構の掘り下げや検出面の下降に合わせ、逐次打ち込んでいきます。
遺構の検出を終え、全体の状況を把握するため、
ドローンを使用して空中写真を撮影しました。
西側から南陽市方向を望みました。
写真奥に延伸工事中の国道113号梨郷道路(自動車専用道路)が見えます。
前半発掘区の垂直写真です。
遺構密度がかなり高いことが分かります。
来週から遺構の掘り下げを始めます。
調査区の3分の1は暗色の粘土に覆われており、低地が発達していたことがわかります。
その一画で連続する方形の区画が見つかりました。
水田の存在が想定されるため、今後確認していきたいと思います。
遺構の検出は終盤に入りました。
全景写真の撮影に備え、輪郭に白線を引いて明瞭化していきます。
グラインダー(研削盤)の安全教育を行いました。
発掘作業には様々な危険が伴うことがあるため、安全に対する意識を喚起します。
遺構の検出が進む中、大きな柱穴が密集するエリアに差し掛かりました。黄色い埋め土が特徴的です。
高い所から見てみると、柱穴が縦横に整然と配置されているのが分かります。とても大きな建物のようです。