窯の底には、直線的に割れた土器が敷き詰めてられており、排水溝として利用していたものと考えられます。
今まで性格不明だった遺構が、県内ではほとんど類例のない、地下式の須恵器窯であることがわかりました。
窯底からはたくさんの須恵器が出土しています。
2ヶ月間続いた調査も今週で終了です。
調査に携わった皆さんのご協力に感謝いたします。
窯跡のある斜面の上から、口と口を合わせた状態の甕(かめ)が出土しました。
なにかのおまじないを想像させます。
窯跡の焚口近くの底には大きな土器のかけらが埋められていました。
調査も終わりに近づきました。空からながめた調査区周辺の景色です。
調査区の西側にある窯跡になります。
手前は焚き口で、遺物が多く残された箇所が土器を焼いた焼成部と考えられます。
もう1基の窯跡は、床面から壁への立ち上がりが綺麗に残っています。
傾斜が急で遺物が全く出土していない場所になります。
非常に残りのよい窯壁が1枚まるごと出土しました。
分析用サンプルとして活用していく予定です。
調査区の全景になります。右奥と手前に計2基の窯跡があり、左側には捨て場と考えられる遺物集中区があります。
窯と捨て場からは遺物の他に、天井材と思われるものも多く出土しています。
土曜日の現地説明会はおよそ60人の方がいらっしゃいました。
暑い中、ありがとうございました。
写真手前の窯跡は傾斜がきついため、梯子(はしご)を足場にして発掘していきます。
煙道部の近くでは、床面から窯壁へ立ち上がる様子がはっきりとわかります。床面も窯壁と同じくとても硬くなっています。
調査事務所近くにある展望台からながめる景色はきれいです。
窯跡の本格的な調査が始まりました。
土の堆積を観察するための畦を残しながら、掘り下げていきます。
窯壁が崩れ落ちた様子がわかります。
窯壁はとても硬いので、発掘は一苦労です。
窯壁をよく観察すると、植物や石が混ぜられていたことがわかります。
写真中央にみえる細長いものが窯跡です。
赤い窯壁がはっきりわかります。
窯の先端が現れました。
中央には遺物と窯壁がまとまっています。
意味深長な雰囲気です。
雨が降ったので,室内にて遺物の汚れを落としています。
接合する破片が多くあります。
窯跡を検出しました。
周りの土よりも少し赤みがかっています。
写真中央の赤と黒っぽいものが窯跡の壁になります。
周囲からは窯で焼かれた遺物も出土しています。
今週から発掘調査が始まりました。
開始式の様子です。
重機を使って表土を取りのぞいています。
人力で表土を取りのぞいています。
急斜面なので、大変です。