火山灰を含む土坑です。火山灰の下の層からも赤焼土器の坏が出土しています。
この土杭の下層を掘り下げると赤焼土器の坏や皿、須恵器の甕(かめ)の破片が出土しました。
9月9日(火曜日)で下大曽根遺跡の発掘調査が無事終了しました。御協力頂いた関係機関、地域の皆様に感謝申し上げます。
調査区東側に位置する土坑です。掘り下げてみると、白い火山灰の層から形がよく残った赤焼土器の坏が出土しました。
9月4日木曜日、現地にて調査説明会を行いました。ウイークディにもかかわらず、地元の方々をはじめ70名以上の参加をいただきました。
大豊小学校5・6年生・鮭川中学校の皆さんも来てくれました。実際に遺跡の中を見てまわったり、出土した遺物に触れて、身近にある遺跡や地元の歴史をじかに感じ取った様子でした。
今週から調査区北側の遺構の掘り下げ作業に入りました。調査もいよいよ終盤です。
調査区中央の大きな掘り込みです。深さは2mを超えます。井戸跡と推測されます。
調査区北側の完掘状況です。溝跡や直線に並ぶ柱穴があります。
9月4日(木)調査説明会を開催します。詳しくはこちら。
調査区の北端部の作業に入りました。遺構保護のために今まで敷いていたブルーシートを取払い、再度、面整理で遺構の表面をきれいにしていきます。
写真は北端部の東側で確認されている径1m程の土坑です。掘り下げていくと、大きな石と一緒に須恵器の甕の破片が多く出土しました。
上の土坑(SK133)の遺物の出土状況です。赤線が須恵器の甕の破片です。
今週から調査区北半部の遺構の掘り下げ作業に入りました。
調査区の真ん中を通る溝跡の掘り下げ作業の様子です。北側に進むにつれて浅くなっていくようです。
この溝跡を掘り下げると、約1.2mの大きさの土坑が見えてきました。
先週お伝えした火山灰を含む土坑です。記録作業後に土層観察用の畦を外しました。
調査区の南半部の調査が終了し、ラジコンヘリによる空中撮影を行いました。
北側から見た調査区南半部の状況です。東側には竪穴状遺構と土坑が位置しています。西側では柱穴跡が集中して確認されています。
発掘調査が終わり、器材をトラックに積み込んでいます。約3ヶ月間の発掘調査もあっという間でした。
器材もすべて積み終わり、いよいよお別れです。作業員として参加してくださった真室川町の方々は、明るく温かい人ばかりでした。本当に有難うございました。
竪穴状遺構の記録作業の様子です。遺構の埋まった様子の写真や断面図を作成して行きます。
調査区の南東側では、土坑が二基確認されています。写真は径1.5m程の土坑で、周辺からは土師器の破片がたくさん出土しました。
上の土坑を掘り下げた状態です。断面の白い層は平安時代の火山灰の堆積層です。この火山灰の下層も遺物が多く出土します。
4基見つかったおとし穴の大きさを調べるため、50cmほどの幅で断ち割って、掘り下げました。
おとし穴の1基の掘り下げが終わり、断面図を作成しました。深さは、1m20cmほどありました。
調査区東側の竪穴状遺構の掘り下げの様子です。この範囲では、一辺が約2mの小規模な竪穴状遺構が5基確認されています。
三棟が重なり合う竪穴状遺構です。土師器(内面黒色)や赤焼土器が出土しています。
調査区の中央部の土坑跡です。1m程の大きさで、3基確認されています。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research