「蝉田遺跡」カテゴリーアーカイブ

蝉田遺跡(7月2日~6日)


今週も、地道に「掘る・削る」遺構検出作業を行っています。
少しずつ遺跡の様子が見えてきます。


柱を規則的に立てならべた掘立柱(ほったてはしら)建物の痕跡がみつかりました。
9本の柱で建てられ、縦横ともに約3mで比較的小型の建物です。
倉庫として利用されていたのでしょうか?


江戸時代頃と思われる煙管(きせる)の吸口(すいくち)が見つかりました。
煙管はたばこを吸う道具で、吸口は口にふくむ部分(細い方)になります。


蝉田遺跡(6月25日~29日)


ようやく重機械による掘り下げが終わりました。
遺構や遺物が見つかる場所にブルーシートを敷いて保護しています。


白い火山灰が見つかっています。
火山灰は、十和田火山が噴火した際(西暦915年)のものだと考えています。
噴火した時代の土器も一緒に見つかっています。


蝉田遺跡(6月18日~22日)


表土を掘り下げたところ、北側(写真右側)が深くなることがわかりました。
深い所では約150cm掘り下げています。
沼地だったのでしょうか?


少しずつ、遺構が見つかっています。
土の色・硬さ等の状態の違いを観察しています。
遺物が見つかる場所には遺構もあるようです。


以前、紹介した河川跡の続きを確認できました。
蛇行しながら東西方向に流れているようです。


蝉田遺跡(6月11日~15日)


1列に並んで、地面を削って遺構を探しています。
何が見つかるか、とても楽しみです。


縦260cm、横160cmの大きな穴(土坑)が見つかりました。
見つかった面からは、土器の他に炭化物や火山灰などがみつかりました。
土器の年代から、平安時代頃と考えられます。


永楽通寶(えいらくつうほう)というお金が見つかりました。
直径24mmで、現在のお金とほぼ同じ大きさです。
江戸時代の初め頃に使用されたお金です。


蝉田遺跡(6月4日~8日)


表土除去が約半分終わりました。
あと半月同じ作業が続きそうです。


幅約3mで東西方向に流れる溝が見つかりました。
溝の上面から平安時代頃と思われる土器も見つかっています。


調査区内に溜まった水の排水作業を行っています。
地形の低い箇所に水中ポンプとホースを設置し排水します。
これからの雨季が心配です。


蝉田遺跡(5月28日~6月1日)


バックホウを使って、表土を掘り下げています。
田圃の粘土を掘り下げたところに遺跡が眠っているようです。


表土を掘り下げたところで、ジョレンを使って土を削っています。
田圃の粘土を削るのはとても大変です。


調査区の隅で、平安時代頃と思われる土器の破片がたくさんみつかりました。
みつかった場所に箸をさして目印にしています。


蝉田遺跡(5月22日~25日)


今日から調査開始です。
作業員さん調査終了までよろしくお願いいたします。


22日より調査が開始され、初めに調査区の中や周りで、試し掘りを行いました。
地面から約20~30cm下に、遺跡が眠っているようです。


試し掘りの際、見つかった須恵器のかめです。
他にも、同じ時代(平安時代)の器や、近世の陶磁器なども見つかっています。