今回は、押出遺跡の整理室から。
彩漆土器の保存処理の様子をお伝えします(出土時の様子はこちら)。
まずは土器の中に入っていた土を取り出し、破片ごとに洗浄します。
土器の中に入っていた土から、底部がみつかりました!
楕円形の高台が付いています。
今まで空気に触れていなかったので、とても鮮やかな色をしています。
漆膜のはがれや変形を防ぐために、ポリエチレングリコールという合成樹脂を塗っていきます。
水分の多い土の中に埋まっていたことにより脆(もろ)くなった部分にも塗って、補強します。
すべての破片の処理が終わりました。
これから専門の会社で復元してもらうため、しばしのお別れです。