井戸枠と考えられる木製の曲げ物の出土状況です。
ラジコンのヘリコプターを使って、調査区全体の空中写真撮影を行いました。
7月24日に上大作裏遺跡の発掘調査説明会を実施しました。
調査終了後の調査区の全景です。今後は国道113号バイパスの工事が進められます。
小礫が混じった穴の中央部に黒い正方形が確認できます。これは井戸の跡と考えられます。
井戸跡を掘り下げると、中世の甕のかけらや石などが出土しました。
平安時代の須恵器の坏です。全体の形が、ほぼ確認できる状況で出土しました。
調査区を東西に流れる平安時代の溝跡です。ポンプで水を汲み上げながら、掘り下げを行っています。
溝跡からは、様々な時代の土器や石器のかけらが出土しました。溝内に流れ込んだり、廃棄されたりしたものと考えられます。
縄文時代前期のフラスコ状土坑です。穴が奥に広がっていて、木の実など食料を貯蔵していました。
大きな長方形の形が現れてきました。縄文時代の竪穴住居の跡のようです。
移植ベラで慎重に掘り進めていきます。縦横に残されたベルトは、土層の断面を調べるためのものです。
住居跡から出土した有孔円版です。土器のかけらを円く整形し、穴を開けて糸つむぎなどに再利用したと考えられます。
重機による掘り下げが終わりました。左半分が新しい調査区です。
ジョレンという道具を使って、さらに地面を平らに削っていきます。
地面の色の違いから、円い穴の跡がわかります。
今週から工事用道路を挟んだ南側の調査がスタートしました。まずは重機を使って、遺跡が確認できる面まで掘り下げていきます。
隣のさくらんぼ園では、真赤に色づいた実がとってもおいしそう!
調査区の東縁から河川跡が見つかりました。付近では、氾濫による川砂が厚く堆積していました。
平安時代の溝跡の掘り下げ状況です。調査が進むにつれ、今次の調査範囲では縄文時代の遺構が多くを占め、平安時代に属するものは少ないようです。
一辺が2.5m程の方形の掘り込み穴で、小型の竪穴住居跡と思われますが、時代については特定できません。平安時代の溝跡のすぐそばに位置しています。
径2m、深さ80cmを測る円形をした掘り込みです。白い粘土や砂の塊りが混ざっている状況から、人為的に埋められたものと考えられ、写真の左方向から土が投げ込まれた様子がわかります。
今週は雨の日が多く、その度に排水をして汚れた地面を再度削り直します。
見つかった遺構の掘り下げ状況です。左側の溝跡からは平安時代の土器が出土していますが、全体では縄文時代の遺構が多いようです。
これは、長さ4mほどの長方形をした竪穴住居跡です。出土した土器片から、今から約6500年前の縄文時代早期末の家と考えられます。
長さが1.5mほどの小判型をした遺構です。中央に土層を観察するためのベルトを残して掘り下げたところ・・・
中からは縄文時代の土器片と、13点ものヤジリがまとまって出土しました。
木曜から金曜日にかけての雨で、調査区内は水浸しになってしまいました。まずは溜まった水の排水処理から始めましたが、これから梅雨に入ると連日行わなければなりません。
土の色の違いをみながら、地面に遺された痕跡(遺構)を探していきます。今週は特に前半が好天に恵まれ、順調に作業が進みました。
調査区の全景です。ここには3~4棟の竪穴住居跡があるようです。手前に見える仮設道路を移設するため、写真奥(北側)を先行して調査していきます。
見つかった遺構は慎重に掘り下げていきます。調査区の北側では、主に縄文時代の土器や石器が出土しました。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research